ポールまた開演直前…連日のドタキャン

 元ビートルズのポール・マッカートニー(71)が18日、東京・国立競技場での来日公演を中止した。ウイルス性炎症による体調不良により、17日も同所での公演を延期していたが、体調が回復せず、連日のドタキャン騒ぎとなった。19日への延期が発表されていた、17日の振り替え公演の中止も発表され“国立のポール”を見るはずだった、11万人のファンを落胆させた。

 中止の発表は、公演開始1時間15分前の午後4時15分。国立競技場周辺には約2万人のファンが詰めかけており、係員がハンドマイクで中止を告げると、どよめきが起こった。ファンの年齢層が比較的高く、大きな混乱は起きなかったが、中には「もっと早く中止を教えろよ!」と係員に詰め寄る人もいた。

 ポールは公演を実施しようと、宿泊先のホテルを出る準備までしていたが、診断を受けた医師から「もう無理ですから」と宣告され、公演を断念。主催者サイドによると「3時間のライブ本番ができるだけの声が出ない状態」だという。

 今回の公演は建て替えられる国立競技場での外国人単独アーティストとして最初で最後の公演。チケットは完売しており、2日間で11万人を動員予定だった。S席1万7500円、A席1万5500円、B席1万3500円で、平均価格は1万5500円となり、2日間で17億5000万円の収入が見込まれていた。野外ライブとあって保険はかけられていたが、1日当たりスタッフ1700人の人件費や会場使用料、ステージ設営料等なども発生している。

 ポールは主催者を通じて「残念ながら僕の体調は一晩では回復しませんでした。今日の公演を楽しみにしてくれていたファンの皆さんに申し訳なく思います」とコメントを寄せた。21日の東京・日本武道館公演、24日の大阪・ヤンマースタジアム長居公演は実施の方向。ポールは静養に努めており、中止となった2公演の振り替え開催を強く希望しているという。

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