日野皓正の次男JINO 新作で親孝行
世界的なジャズトランペッター・日野皓正(71)の次男にして日本を代表するベーシストの日野“JINO”賢二(46)がサードアルバム「JINO JAM」を先月リリースした。このほど都内でデイリースポーツの取材に応じたJINOは「ロックでありポップであり、ダンスもあり。ジャズも入ってるかもしれないけど、コンテンポラリー(当世風)」と、新作について語った。
10代で伝説のジャズベーシストであるジャコ・パストリアス(1951~1987)と同居、ベースを伝授された。「JINO JAM」はキングレコードの「電気低音」シリーズとして師ジャコの発掘ライブ音源とともに同日発売され、JINOは「僕、ジャコ大好きですから。タワーレコードに行って2枚が並んでると、レコード会社少し優しいなって思うじゃないですか」と喜んだ。
その後は「ジャンルにこだわらず」活動してきた。J‐POPシーンでもMISIA(35)やAI(32)のツアーに参加したり、西野カナ(25)のシングル「君に会いたくなるから」を作曲したり。新作にも冒頭の言葉通り、幅広い音楽性が反映されている。
父・皓正も4曲に参加。JINOは「少しでも親孝行できたら。若い人に日野皓正っていうすごいトランペッターがいるんだなって思ってもらえれば」と、意図を明かす。
共演も頻繁で、5月には皓正と5公演の東北ツアーを行った。「今日はすごかった」「もうちょっとこんなふうにやったら」と、褒められたり助言されたりしたという。かつては反発もした父だが、今は「自信をいっぱいくれる人」だ。
6月のライブスケジュールは14本。精力的な活動を続けるJINOは「音楽が僕のレリジョン(宗教)ですね」と言い切った。