「ＡＫＢ総選挙」（７日、味の素スタジアム）

　ＡＫＢ４８の３７枚目シングル（８月２７日発売）の選抜メンバーをファン投票で決める「第６回選抜総選挙」の開票イベントが７日、東京・味の素スタジアムで行われた。５月２５日の握手会中に切りつけられ、療養中の川栄李奈（１９）は１６位、入山杏奈（１８）は２０位。選抜入りの川栄は順位発表後にステージにサプライズ登場し、ファン７万人に元気な姿を披露した。入山は来場しなかったが、会場への生電話で感謝の声を届けた。

　前日からの大雨に加えて、５月のメンバー襲撃事件の影響で厳戒態勢が敷かれたことで、ライブは予定より約４５分遅れでスタート。高橋みなみ（２３）は冒頭で「先日の事件では大変ご心配をおかけしました。入場の際には金属探知機の検査にご協力いただきありがとうございます。みなさんの声が力になってます」と感謝した。

　雨は屋根のあるステージにも容赦なく降り込んできた。１曲目の「恋するフォーチュンクッキー」を歌い終わるとメンバーはもうずぶぬれ。たかみなは「雨なんか関係ねー」と強がって絶叫し会場を盛り上げた。

　ライブでは７月４日公開のドキュメンタリー映画「ＤＯＣＵＭＥＮＴＡＲＹ　ｏｆ　ＡＫＢ４８　Ｔｈｅ　ｔｉｍｅ　ｈａｓ　ｃｏｍｅ　少女たちは、今、その背中に何を想う？」の主題歌「愛の存在」も初披露された。

　ステージには最大で３０１人が登場。メンバーは１０代、２０代ばかりだが、唯一、サプライズで登場した大人ＡＫＢの“まりり”こと塚本まり子（３７）だけが３０代だった。

　塚本は、自身が出演するグリコ「パピコ」のチョコレートカラーのＣＭ衣装で登場。渡辺麻友（２０）、小嶋真子（１７）、大和田南那（１４）らを従えたセンターポジションでＣＭソング「教えてＭｏｍｍｙ」を披露。「こんなにたくさんの方が雨の中来ていただいて、うれしくて感激しています」と喜んだ。

　歌い終わると、笑顔で「まりりりり、まりりりり、恋のポケベル鳴らしちゃうぞ、大人ＡＫＢの塚本まり子です」とキャッチフレーズも披露したが、会場は聞き慣れない「ポケベル」の単語に一瞬「？」。ザワザワしてから大歓声となった。