神木隆之介ベトナムぶらり途中下車の旅
俳優の神木隆之介(21)が、6日間で総移動距離450キロの“ベトナム版ぶらり途中下車の旅”に出ていたことが10日、分かった。そのもようを追った、BSジャパンのドキュメンタリー「神木隆之介20歳の旅 ベトナム国境鉄道をゆく~世界一美しい絶景棚田を求めて~」が、7月12日午後9時から2時間特番で放送される。ふだんから寝台列車で旅するなど鉄道ファンの神木が、異国ならではの魅力を伝えている。
神木は世界遺産のハロン湾から、ベトナムの素朴な生活鉄道・ハイフォン線で2時間かけて首都ハノイに。東京~名古屋間とほぼ同じ約300キロの距離を10時間かけて進むラオカイ線に乗り換え、国境を目指した。木製の座席に揺られながらの、途中下車の旅だ。
20歳の節目にオファーを受け、今年4月に海を渡った。プライベートで島根県の出雲大社まで旅行する際、あえて寝台特急「サンライズ出雲」を選ぶなど鉄道好きの顔を持つ。小学生時代には既に駅名を覚えるのが趣味だったという「乗り鉄」(列車に乗るのが好きな鉄道ファン)だ。
最終目的地は、中国との国境にある街ラオカイの巨大棚田。ハロン湾では水上で暮らす人々を訪ねてイカ漁に同行し、ハノイでは人力車シクロに乗ったり、線路すれすれに建つ食堂で夕飯をとったりするなど、現地の空気を全身で感じた6日間となった。
サパ族から豚の生血を勧められるなど、日本では体験できない日々を振り返った神木は「本当に勉強になりました。役者として、1人の人間として、成長できるよう、これからも日々精進していきたいと思います」とコメント。初めての海外鉄道旅は、大きな財産になったようだ。