サンパウロでも「ニッポン!」
サッカーのW杯開催地、ブラジル・サンパウロのパブリックビューイング会場でもため息がもれた。
サンパウロは、明治時代から日本人が移住し、現在でも100万人の日系人が住む“移民の街”。19日、同市内に限定オープン中のレストラン、nakata.net Cafeには、日系人や駐在日本人ら200人が集結した。
必勝鉢巻きを締め、「ニッポン!ニッポン!」と熱心に声を張り上げたが、無得点のまま試合が終わると、煮え切らない内容に、王国の住人らしい厳しい感想が飛び交った。
日本領事館勤務の日系2世宮崎リリアさん(38)は「日本はパスばかり。もっと死に物狂いで、点を取りに行かないと」とピシャリ。同3世のマリサ・サントス・安慶名さん(19)も「当たり負けして、すぐ倒れる。ミスも多いね」と辛らつだった。それでも「日本は祖国。日本とブラジルが戦ったら中立を保ちたい」と笑顔を見せた。