渡辺謙 ブロードウェーデビュー決定
世界的に活躍する俳優の渡辺謙(54)が、来年3月にブロードウェーデビューすることが1日、分かった。ニューヨークのリンカーン・センターにあるビビアン・ボーモント劇場で上演されるミュージカル「王様と私」に主演する。
2003年の映画「ラスト サムライ」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたのを皮切りに、ハリウッド映画に数多く出演している渡辺だが、米国での舞台は初めて。ミュージカルも初挑戦だ。関係者によれば、オーディションではなく、制作側からオファーがあり実現した。
年内はハリウッド映画2本の撮影が控えており、年明けから稽古に入るという。
「王様と‐」は、トニー賞を受賞し、映画化もされた名作。1860年代のシャムを舞台に、王(渡辺)が子供たちの家庭教師として王宮に迎え入れたアンナ(ケリー・オハラ)と、対立を乗り越え、絆で結ばれる物語。オハラは米国の演劇界で最も権威のあるトニー賞にノミネートされた経歴を持つ。
公演は15年3月12日からプレビューを開始し、4月16日に開幕予定。
近年は映像が活躍の中心となっている渡辺だが、もともとは劇団出身。昨年2月、「ホロヴィッツとの対話」で、12年ぶりに舞台出演していた。