舘ひろし 裕次郎さんの魂受け継ぐ
俳優で歌手の舘ひろし(64)、徳重聡(35)ら石原軍団の5人が9日、都内で、昨年8月に発見された石原プロの“幻の社歌”公開レコーディングを行った。5人は、石原裕次郎さんが作詞家・なかにし礼氏(75)に依頼し、石原プロの精神を詰め込んだ歌詞を熱唱。裕次郎さんのおとこ気あふれる魂を継承していく。
♪唄え 友よ 男の歌を 男の歌を!
サビに差し掛かると、舘ら5人は目をつぶり、雄々しい歌詞をかみ締めるように声を張り上げた。現代によみがえった社歌は、1978年に裕次郎さんが、宝酒造と石原プロのCM提携10周年パーティーで披露するはずだった「太陽と星たちの讃歌」。だが、裕次郎さんが体調を崩し、87年に52歳で亡くなったことで幻となっていた。
昨年8月に東京・成城の石原邸で譜面が見つかり、36年の時を経て復刻。舘が「いま、男だなんだって、はやらないけど、石原プロも草食系男子を目指す、というわけにはいかない」と語るように、男のにおいを前面に押し出した“裕次郎さんからのメッセージ”だ。
壮大なミディアムバラードを歌い上げた舘は「『あふれる愛をまきちらし』とか、歌詞がすごい。きっと石原さんは、こういう歌を歌いたかったんだと思う。僕らは幸せです」と思いをはせた。
前日には、社長の渡哲也(72)にレコーディングを報告。「ひろし、裕次郎さんも喜んでいるよ」とご機嫌だったという。石原まき子夫人(80)は書面で「ひろし君を通して裕次郎さんから、ママ頑張れよと言われているような気がします」とコメントした。
完成した楽曲は、裕次郎さんの二十八回忌である17日午前9時から8月末まで石原プロの公式HPで無料配信される。年内には、まき子夫人や裕次郎さんとゆかりのあった人物による“合唱バージョン”の制作も計画されているという。