号泣元県議“ナゾ住所”に書類送付要請
政務活動費疑惑の責任をとり、兵庫県議を辞職した野々村竜太郎氏(47)が、県議会に過去3年間の政活費1834万円を一括返還するための振込書類を、自宅とは別の“ナゾの住所”に送付するよう要請してきたことが15日、分かった。書類は当該住所に14日付で郵送され、返還期限は7月29日に決まった。
野々村氏は11日の辞職時に、政活費全額を一括返還する意向を示した。事務局側は返済能力を疑問視していたが、その後、野々村氏からメールで一括返還用の振込用紙にあたる「納入通知書」の郵送要望があったという。
関係者によると依然、野々村氏は居場所を明かそうとせず、郵送先は西宮市の自宅とは別住所を指定。関係者も、その場所が“潜伏先”なのか「詳細は不明」としている。
県議会が兵庫県警に刑事告発し、疑惑解明は捜査機関に委ねられたが、県議会には今なお、1日約100件の抗議電話が入っている。15日現在、返還金の入金は確認できていないという。