前川清 長男・紘毅と親子初タッグ
歌手・前川清(65)が、長男でシンガー・ソングライターの紘毅(28)と初めて親子タッグを組み、シングル「花美~はなび~」を9月17日に発売することが17日、分かった。父のオファーを受けた紘毅が作詞作曲した楽曲で、26日放送のテレビ東京「歌いーな!」(後0・30)で、紘毅のギター演奏&コーラスをバックに前川が歌唱し初披露する。紘毅は、今回のタッグを機にアーティスト名を前川紘毅から改名した。
初の親子タッグは、前川が紘毅に「一度、一緒にやろう」と楽曲制作を依頼して実現した。
紘毅は父のイメージそのままに「花美~はなび~」を書き上げた。歌詞は、ある時、父が道端に咲いていた名もなき花を「きれいだな」と言ったことをヒントに「小さなことでも、すごく大きくて深い意味がある」との内容をつづった。
サビの部分のメロディーには、最近の前川の曲にはない高音が続くが、徹夜で練習に励み、しっかり自分のものにしてレコーディングで完成させた。
紘毅は05年にエイベックスなどが主催したオーディションでグランプリを獲得してデビュー。だが、前川の「親子ということで一時的に話題になるが、本当の実力がないと生き残れない」との考えから、歌での交流はなかった。親子であることを公表したのも09年になってからだった。
今回のタッグについて前川は「若い人と何かやりたいと思っていた。その中で、同じような雰囲気を持っている紘毅と、縁があるうちに、元気なうちに一度やってみようと思った」と明かしたが、それは、息子を認めた証しでもある。
先日行われた「歌いーな!」の番組収録で、紘毅の演奏をバックに「花美‐」を初披露した前川。「若者との曲では、一番は福山雅治君が作った『ひまわり』(02年発売)。その2番目かな」。照れながら息子との初タッグ曲のヒットを誓った。