俳優の岸谷五朗（４９）が２８日、都内で、演出を手掛けた女優・黒木メイサ（２６）主演舞台「ＶＡＭＰ～魔性のダンサー　ローラ・モンテス～」（８月２４日～９月８日、東京・ＥＸシアター六本木）の公開げいこを行い、尊敬する俳優・市村正親（６５）の早期復帰を願った。

　７０年代に上演された舞台「ジーザス・クライスト＝スーパースター」に出演していた市村を見て役者の道を志しただけに、胃がん公表に「驚きです。子供も生まれてますます演技俳優としてものすごい勢いで演技されていた。落ち込みました」とショックを隠せなかった。

　市村とはＮＨＫ朝の連続テレビ小説「江～姫たちの戦国～」（１１年）で共演し、食事をする機会にも恵まれた。自身が手掛ける演劇ユニット「地球ゴージャス」も市村がほめてくれたという岸谷は、「早く治って、オーディエンスを市村ワールドで感動させてください」と話した。

　また、公開げいこでダンスや殺陣を披露した黒木は体を張って指導する岸谷に、「動ける演出家は嫌。プレッシャーですね」と笑わせていた。