２７日に、初期の胃がんであることを公表した俳優・市村正親（６５）の妻で女優の篠原涼子（４０）が２８日、所属事務所を通じてマスコミ各社にファクスを送り、病と闘う夫を支える決意を明かした。妻として舞台にかける市村を一番近くで見ていた篠原は、「家族みんなでサポートしていきます」と、力を合わせ、必ず難局を乗り越えていくことを約束した。

　市村の衝撃のがん公表から一夜。篠原が、夫婦の強い絆を見せつけた。

　コメントでは、市村の舞台降板を謝罪した上、「ステージに立つことが本当に大好きで今までずっと走り続けて来た主人ですので、今は少しお休みをいただき、治療に専念させていただきたいと思います」と完治を優先させたい思いを明かした。その上で、「その間、家族みんなでサポートしていきます」と家族全員で力を合わせ、市村を支えることを宣言。「これからも市村正親を応援して頂けると、有り難く思います」と締めくくった。

　市村と篠原は、舞台共演をきっかけに交際し、０５年に結婚。０８年に長男（６）、１２年に次男（２）、と２人の子供に恵まれた。公の場でのツーショットはほとんどないが、篠原はたびたび市村の舞台を観劇、市村は会見などでも家族の大切さを語るなど、年の差おしどり夫婦として知られる。

　市村はこの日、都内の病院に入院。２週間入院し、腹腔（ふくくう）鏡手術を受ける予定だ。

　舞台「ミス・サイゴン」の共演者も市村を激励。知念里奈（３３）は「市村さんのサイゴンスピリットを大切に引き継いで、みんなで心一つにして、公演をつづけていきます」、市村とダブルキャストだった駒田一（５０）は「市村さんが僕にかけてくださったお言葉、しっかり胸に刻みましたよ」とブログにつづり、舞台を守り続けることを誓った。