朝ドラヒロイン土屋太鳳の“出世”ぶり
女優・土屋太鳳(19)が、NHK連続テレビ小説「まれ」(来年3月31日スタート)のヒロイン・津村希(まれ)役に決定し31日、都内で発表された。
土屋は放送中の朝ドラ「花子とアン」にヒロイン・花子(吉高由里子)の末妹・もも役で出演しており、2011年前期の朝ドラ「おひさま」でもヒロイン(井上真央)の生徒役で出演。ホップ、ステップ、ジャンプする異例のケースでヒロインの座を射止め、“朝ドラ出世魚”となった。
土屋は「てっ!」と笑顔を見せた。「花子とアン」でおなじみ、驚きを表す甲州弁だ。
2020人が参加したオーディションで大役を射止めた要因は、最終審査での猛アピールだった。
生まれて初めて衝撃を受けたドラマが04年の大河ドラマ「新選組!」。生まれて初めて受けたオーディション、出演したドラマが10年の大河ドラマ「龍馬伝」。面接ではそんなNHKとの縁についてひたすら熱弁を振るい「いろいろ教えていただいたNHKの方に、ヒロインとしてこの作品で恩返ししたい」と訴えた。全審査終了後には大声で「チャンスを下さい!」と最後のひと押し。これが決定打となった。
最後まで迷っていたという高橋練プロデューサーは「あれにやられた。チャンスをあげたいと思った」と振り返った。
「まれ」の舞台は石川県の能登地方。地道にコツコツ、安全第一のヒロイン・希が、公務員から世界一のパティシエを目指して都会で修業に挑み、能登に小さな店を開くまでを描く。土屋が必死にアピールする姿に「地道にコツコツというヒロインになれる」と決断した。
「おひさま」「花子とアン」「まれ」と、どんどん役が大きくなってきた“朝ドラ出世魚”。劇中では結婚、出産といった初めての演技にも挑む。土屋は「希ちゃんがたくさんの人と会って成長するように、私も一緒に成長していけたら」と、ヒロインに自らを重ね合わせていた。