テクノユニット・ＹＭＯの高橋幸宏（６２）と細野晴臣（６７）が１０日、都内で、今年で７回目を数える野外フェス「ワールド・ハピネス２０１４」に出演した。ＹＭＯは昨年まで６年連続で出演していたが、今回はメンバーの坂本龍一（６２）が中咽頭がんの治療中のため、欠席した。

　“２人ＹＭＯ”はライブのトリで「高橋幸宏＆ＭＥＴＡＦＩＶＥ」に細野がゲスト参加する形で実現。高橋はメンバー紹介で「１人足りないけど…」と坂本の不在を一言触れたのみ。それ以外はあえて通常通りのスタンスだった。

　ステージでは「中国女」「ＣＵＥ」などＹＭＯの楽曲４曲を披露。実は「ＣＵＥ」はレコーディング時に坂本が参加していなかった楽曲で、さりげなく“２人ＹＭＯ”を意識した選曲となっていた。また、「すみれ　Ｓｅｐｔｅｍｂｅｒ　Ｌｏｖｅ」で知られるバンド・一風堂のボーカル・土屋昌巳（６１）もゲストとして参加し、高橋、細野と３２年ぶりの共演を果たした。

　この日は台風１１号の影響で強風が吹き荒れ、大雨も降り注いだ。前半に登場したＰＵＦＦＹや真心ブラザーズはずぶぬれになりながらのパフォーマンス。１万２０００人のファンも厳しい状況に逆にハイになっていた。