女優・鈴木京香（４６）が、ＮＨＫ‐ＢＳプレミアムの連続ドラマ「だから荒野」（来年１月１１日スタート。日曜、後１０・００）で、「セカンドバージン」以来５年ぶりにＮＨＫの連続ドラマに主演することが１２日、分かった。作家・桐野夏生氏（６２）が昨年発表した長編小説を初映像化するもので、京香は「セカンド‐」の不倫キャリアウーマンから一転、家出主婦を熱演する。　　　　

　ＮＨＫでは過去にないほどの過激なベッドシーンが衝撃的だった「セカンドバージン」から５年、鈴木とＮＨＫのタッグが、話題を呼んだ桐野氏の「だから荒野」をドラマ化する。鈴木は「同世代の女性たちの代弁者になれるように、丁寧に演じたい。暑さに負けない、熱い現場にしたい」と意気込んだ。

　ドラマは、夫や子供からさげすまされながらも家庭を守り続けてきた地味な主婦・森村朋美が家出。荒野のように何もない中を、行く先々でさまざまな困難に出会いながらも道を模索し、自立していく‐という「女性の冒険、女性のロードムービー」（鈴木）だ。

　今回、ＮＨＫが「ここまで振り幅を表現できる女優さんは鈴木京香さんをおいて他にない」（銭谷雅義プロデューサー）とオファー。原作を読んで「主人公が自分の年齢と同じだったためか、境遇の違う友人の話のように身に染みて感じました」と思っていた鈴木も快諾した。

　「セカンドバージン」でバツイチのキャリアウーマン役だった鈴木は、妻子ある男性との不倫を熱演して社会現象を巻き起こした。「だから荒野」では「ごく普通の女性が、少しずつ強く変わっていく」（鈴木）姿が話題を呼びそうだ。

　出演は他に杉本哲太、高橋一生、ＹＯＵ、笹野高史、品川徹ら。