浜田麻里、初のフルオケコンサート挑戦
ロック歌手の浜田麻里(52)が、自身初のフルオーケストラコンサート(8月31日、9月7日、東京芸術劇場)を開催する。
50代の新たな挑戦に「究極の夢。自分の成長が楽しみ」と胸を躍らせる。昨年デビュー30周年を迎えたが「いつまでも異端児でいたい」と意気盛ん。この日は千葉県内で行われた野外フェス「サマーソニック」に初出演し、ヘビメタの女王ぶりを見せつけた。
ヘビメタの女王とオーケストラの異色のコラボが実現する。しかも、相手は日本フィルハーモニック交響楽団と超が付く一流楽団。会場はクラシックの殿堂とあって、ベテランの女王も「究極の夢だけど、どうなるか想像がつかない」と興奮を隠せない。
昨年30周年を迎えても挑み続ける理由は「自分が成長できそうと思ったから」と貪欲だ。
22歳でデビューし、女性ヘビーメタルの先駆けとして突っ走ってきた。「アイドル、まがい物、うるさい」という偏見を「Return to Myself~しない、しない、ナツ」(1989年)の大ヒットなどで突き破ってきた。
しかし、30代中盤には抜け殻状態になり、テレビ出演やライブ活動を休止。独学で精神分析や哲学を学ぶ「ため込む時期」を経験した。30周年を機に「ファンからの『もうひと頑張りしないともったいない』という声に応えたくて」と表舞台に戻って来た。
昨年、20年ぶりのテレビ出演となったフジ系「FNSうたの夏まつり」では、圧巻のパフォーマンスと進化した美貌が、ネット上で話題となった。
「のどはケアしているので、今でも若い頃より高音が出る。外見は…ウフフフ。テレビ出演は、一大決心だったけど『やるならギリギリまで行くよ』と周りに宣言して。やり過ぎって言われたけど、インパクトは残せたかな」
新たな自信が芽生え、今年は30周年公演、サマソニ出演、そしてクラシックとのコラボと、ギリギリを超えたイケイケな活動が続く。
「偏見は今でもある。だから、後輩たちが出てきやすいように、女性ロックのメジャー化に力を尽くしたい。いつまでもメーンストリームに何かアンチテーゼを提供できる異端児でありたい」
再び走りだした孤高の女王は、これからもギンギンに飛ばしていく。