倉木麻衣15周年ベスト盤&武道館公演
歌手の倉木麻衣(31)が、デビュー15周年を記念した2枚組ベストアルバム「MAI KURAKI BEST 151A(いちごいちえ)‐LOVE&HOPE‐」を11月12日に発売することが1日、分かった。初めてスポーツ紙の合同インタビューに応じた倉木は「ファンの皆さんと歩んできた軌跡を感じてほしい」と、アルバムに込めた思いを語り、12月6日に東京・日本武道館で記念ライブを開催することも明らかにした。
ベスト盤のジャケットでは、400万枚以上を売り上げたファーストアルバム「delicious way」(2000年)と同じハーフアップの髪型、通称「Mai.Kヘア」に再挑戦した。15周年を迎え、初心に帰る心境を表現したもので「ファンのみんなと歩んできた軌跡を振り返りたかった」と説明する。アルバムタイトルの「151A」は「15周年、1人ひとりに、ありがとう」の頭文字を並べたものだ。
順風満帆に見える15年だが、最近、うまく歌えなくなるというスランプも経験。「息切れしてしまったんでしょうね。歌に喜びが消えていた」と振り返った。休みを取って伊勢神宮に参詣するなどしてリセットしたが、やはり復活への1番の心の支えはファンで「ライブをやって、お客さんが受け入れてくれることでパワーをもらえる」と感謝した。
単独ライブ300回記念でもある武道館公演は、そんなファンへの感謝の気持ちを込めたものにするつもり。「アルバムはバラードの『LOVE』とアップテンポの『HOPE』の2枚組ですが、どちらも私の中で大切にしてきたテーマ。それを直接お届けできればと思います」と、決意を語った。
アルバムは15周年に合わせて各15曲を収録。過去の楽曲には恋愛をテーマにしたものもあるが、内容は学生時代の経験や友人知人の話を基にしたものばかりだという。「最近は出会いがなくて。いいなと思う人は結婚してたり…」という倉木自身の“ラブソング”ができるには、もう少し時間がかかりそうだ。