さらば青春の光“三度目の正直”宣言
コント日本一を決める大会「キングオブコント2014」の決勝進出者10組が10日、発表され、お笑いコンビ・さらば青春の光が悲願達成に向けて気勢を上げた。10組の中で唯一、3度目の決勝進出。昨年は所属事務所を離れるなどいろいろあっただけに、メンバーの森田哲矢(33)は「3年連続の決勝進出ですし、そろそろいきたい」と、“三度目の正直”を宣言した。決勝は10月13日午後8時からTBS系で放送。
最も経験のある2人が、2810組の頂点獲りへ意欲を示した。決勝まで勝ち上がった10組の中で、3度目の決勝進出は「さらば‐」だけ。3年連続で進出し、2012年には準優勝するなど、経験値は圧倒的だ。
だが、お笑い人生は順風満帆とはいっていない。昨年はトラブルで、所属していた大手事務所から専属契約を解除された。現在は、森田が社長、相方の東口宜隆=ひがしぐち・よしたか=(38)が副社長を務め、個人事務所で活動しているが、テレビなどへの露出は明らかに減った。
決勝進出者として名前を読み上げられると、森田は「アキナ(元ソーセージ。元メンバーが女性への暴行で逮捕された)が先に決まったんで、“いろいろあった枠”はもうないかと思いました」と自身のトラブルをネタに笑いを取り、マイナスをプラスに転じた。
今年はルールが、昨年までの「ネタ2本の合計得点」を競う方式から変わり、ファーストステージで1対1の対決を行い、勝った5組がファイナルステージで優勝を争うという形式に。この変化が、3度目の「さらば‐」にとって吉と出るか凶と出るかは不明だが、ファーストステージでバンビーノと対戦する森田は「ウチはいろいろすべてを兼ね備えている」と自信たっぷり。「賞金1000万円で事務所の収支をよくしたい」と背負うものの大きさもにじませていた。