森昌子 ひばりさん「いつも心の中に」
歌手・森昌子(55)が18日、東京・中野サンプラザで、国民的歌手だった故美空ひばりさんと映像でジョイントしたコンサートツアー「美空ひばり&森昌子 奇跡の競演コンサート」をスタートさせた。
1972年に13歳でデビューした森を、ひばりさんは89年に亡くなるまでの17年間、妹のようにかわいがり、自身の歌を継ぐ存在としてレッスンしてきた。「いつか、尊敬するひばりさんと一緒のステージをやりたい」という森の夢は、ひばりさんの生前にはかなわなかったが、ようやく“競演”が実現した。
映像のひばりさんと同じ衣装で登場した森は「真っ赤な太陽」などのひばりさんの名曲に加え、自身の代表曲「越冬つばめ」などを熱唱。自宅でのレッスンの様子などを、ひばりさんのモノマネを交え一人芝居で再現して、観客を沸かせた。念願かなったコンサートに感激もひとしおで「今、ひばりさんが生きてらしたら『今の私はどうですか?』と聞いてみたいですね。でも、いつも心の中にいます」と、感無量の表情だった。