りえ気丈に舞台出演 母死去は語らず…

 女優・宮沢りえ(41)の母で、所属事務所「エム・ツー企画」の代表取締役・宮沢光子(みやざわ・みつこ)さんが23日に死去したことが24日、明らかになった。65歳。通夜、葬儀は近親者で行った。肝腫瘍の診断を受けていたが、光子さんの希望で自宅療養していたという。

 光子さんは、11歳で芸能界入りしたりえをマネジャー、プロデューサーとして支え、一流の女優に育て上げた。“りえママ”の愛称で親しまれ、常にりえと行動を共にしたことから“一卵性母娘”とも呼ばれた。

 りえは舞台「火のようにさみしい姉がいて」(30日まで東京・Bunkamuraシアターコクーン)の休演日だった24日夜、コメントを発表。「最期に、生きるということの美しさと、凄まじさと、その価値を教えてもらいました。そういった全ての宝物を胸に、私は、役者として、母として、女として、惜しみなく生きようと思います」と、母への思いをつづった。

 りえは25日も悲しみに耐えて舞台に出演。劇中では小道具の位牌(いはい)を手にするなど「死」に関わる場面もあった。約2時間の公演を終えると若干疲れた表情を見せたりえは黒のスーツに紺の帽子姿で劇場を出て、報道陣に笑顔で一礼して車で去った。

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