ＳＰＥＥＤの上原多香子（３１）の夫で、ヒップホップグループ「ＥＴ‐ＫＩＮＧ」のＴＥＮＮ（本名森脇隆宏）さん（享年３５）の葬儀・告別式が２８日、大阪市阿倍野区内の葬儀場で営まれた。喪主あいさつで上原は気丈に振る舞い、「私の心の中で生き続けます」と亡き夫へ語りかけたが、遺影を手にした出棺の際は涙が止まらず嗚咽（おえつ）。突然、夫に先立たれた上原の今後は全て未定という。

　突然の別れとなった夫の遺影を抱え、上原は最後まで気丈に振る舞おうとしたが、涙がとめどなくほおを伝った。ＥＴ‐のメンバーによって運び出された棺の傍らで、むせび泣く３１歳の未亡人の姿が、参列者の涙を誘った。

　葬儀には、憔悴する上原に付き添うＳＰＥＥＤの今井絵理子（３１）をはじめ、親族、ファンら１５００人が参列。ＥＴ‐メンバーの音頭で、音楽を愛したＴＥＮＮさんにも「一緒に歌おう」と呼びかけ、代表曲「ギフト」を合唱して送り出した。上原は喪主あいさつでは気丈に夫に語りかけ、参列者に感謝の言葉を述べた。

　葬儀後にはコメントを発表し、「この度の主人の死はあまりにも突然でした」と当惑する心境を吐露するとともに、「これからも皆さんの心の中にいつまでもＴＥＮＮくんがいてくれることを願います」と願いを込めた。

　棺にはファン１０００人分の寄せ書きや愛用の服が納められた。左手に結婚指輪をはめてＴＥＮＮさんは旅立った。