岡田官兵衛、男泣き「また大河に」

 V6の岡田准一(33)が主演したNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(総合、日曜、後8・00)が29日、都内でクランクアップした。この日、収録されたのは12月14日放送の最終回。人生で初めて髪をそり上げた姿を公開した岡田は、黒田官兵衛(如水)が激動の生涯に幕を閉じるシーンを熱演。13カ月に及ぶ長い撮影を終えて「大河史上、一番仲がいいんじゃないか」と、共演者の涙をかみしめながら男泣きした。

 “ラスト官兵衛”に涙があふれた。

 最後の撮影は、官兵衛の最期を黒田家一同が見守る場面。官兵衛の妻・光(てる)役の中谷美紀(38)、一人息子・長政役の松坂桃李(25)らに囲まれ、光との出会いに感謝するシーンを迫真の演技で撮り終えた。

 オールアップの瞬間は両手を挙げ、充実した日々への喜びを体現したが、共演者ら全員が涙を流すと、岡田も「こんなに仲良く過ごせたのが僕の誇り」と涙。中谷ら共演者から、頭、唇にキスされ、最後はスタッフらに胴上げされて締めくくった。

 「軍師官兵衛」を引き受ける際に覚悟していたのが、髪をそり上げることだった。晩年の官兵衛は如水を名乗り、てい髪している。岡田は「最後までやり抜く。この役に対してウソをつかない」と初心を守り、今年8月上旬にそり上げた。

 この日まで毎朝髪をそり、「最高のヅラ」をかぶって仕事をこなした。「CMの兼ね合いもある中、筋を通してくれた。ありえないこと。(周囲に)感謝したい」。多くの覚悟を持って大役に挑んでいたことを明かした。

 大役を乗り越えた歴史好きの岡田。今後、演じていく役柄にも期待が集まるが「また大河に戻ってきたい」と、手応えを胸にして官兵衛に別れを告げた。

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