１０人組女性アイドルグループ、モーニング娘。’１４が５日（日本時間６日）、米ニューヨークでの初公演をベストバイシアターで行った。

　ヤンキースの田中将大投手（２５）、里田まい（３０）夫妻が応援する中、星条旗柄の衣装でヒット曲「ＬＯＶＥマシーン」など２０曲を２０００人のファンの前で熱唱。徹夜組も出現し、日本以外のファンが９割を占める熱狂ぶりに「次は世界ツアー！」と夢を描いた。

　ケガから劇的に復活した右腕の前で、モー娘。が「マー君に続け」とばかりにＮＹっ子らを熱狂させた。

　タイムズ・スクエアのど真ん中にある劇場前には、開演前から、お気に入りのメンバーの名前をＴシャツに書いたファンらが長蛇の列を作った。チケットは完売。徹夜組も現れた。一番乗りの英国人クレイグ・ベネットさん（２７）は「夜中の１時に並んだ。普段はネットでしか見られないけど、ついにナマで会えるんだ」と興奮。

　ライブは「モームスッ！モームスッ！」というコールとペンライトの波の中、スタート。最年少の小田さくら（１４）が「Ｈｏｗ　ａｒｅ　ｙｏｕ　ｄｏｉｎｇ？（元気ですか？）」とあいさつしたのを皮切りに、全員が英語で自己紹介すると、大盛り上がりに。リーダーの道重さゆみ（２５）が英語で１１月末での卒業を報告すると「Ｏｈ．Ｗｈｙ？」とため息が漏れ“さゆコール”も起きた。

　客席の田中・里田夫妻も手拍子を送った。カントリー娘。出身の里田にとって、現在のモー娘。メンバーは、ハロー！プロジェクトの後輩。前日にも夫と一緒にレストランでメンバーと会い「時差ボケはキツいから爆睡して、明日は頑張って！」と激励。終演後は「ＮＹで見られてうれしかった」と喜んだ。

　モー娘。の海外公演は１０年の仏パリでのアニメイベント出演以来で道重以外は初めて。プロデューサーのつんく♂（４５）が「エンターテインメントの本場で、さまざまなことを吸収してほしい」と企画した。ライブ後のメンバーは、自信をつけた様子。工藤遥（１４）は「次は世界ツアーがしたい。リオ五輪の時のブラジルにも」と夢を膨らませた。