大山勝美さん死去 ふぞろい-手がける
テレビドラマ「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎(りんご)たち」で知られるテレビプロデューサーで演出家の大山勝美(おおやま・かつみ、本名勝美=かつよし)さんが5日午前0時40分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。82歳。旧満州(現中国東北部)生まれ。葬儀・告別式は近親者で行った。後日「お別れの会」を開く。喪主は妻で女優の渡辺美佐子(わたなべ・みさこ)。
鹿児島県で育ち、早大卒業後、1957年にTBS入社。ドラマ畑一筋に歩み、山田太一さん脚本の「岸辺のアルバム」「想い出づくり」などを手掛け、演出家久世光彦さんらとともに「ドラマのTBS」の全盛期を支えた。
TBS退職後、制作会社を設立。演出家、プロデューサーとして精力的に活動を続け「蔵」「天国までの百マイル」「長崎ぶらぶら節」など多くのドラマを送り出した。
94年に紫綬褒章、2003年に勲四等旭日小綬章を受章した。