聖地観戦の謙さん突破も「物足りない」
「セCS第1S第2戦、阪神0-0広島」(12日、甲子園)
ハリウッドスターの舌鋒(ぜっぽう)は鋭かった。大の猛虎党で知られる俳優・渡辺謙(54)がセ・リーグのCSファーストS第2戦を観戦。阪神がファイナルS進出を0‐0で決めたことを「物足りない」とばっさり。好きがゆえに辛辣(しんらつ)だった。
試合後、報道陣に対応した渡辺は「う~ん。(シーズンの)最終戦も他人任せだったしね…」と切り出した。広島の敗戦でレギュラーシーズンの2位が転がり込んだ「棚ぼた」も気に入らなかったようで、「きょうは良かったし、うれしいけど、後味が悪いというか、ものすごく受け身だったいうか…。ミスも多かったし、消極的だったよね」と、首をかしげた。
「このままだと(ファイナルSの)東京ドームでどうなるのかな…。もっとガッツリといってほしいよね」。前日は親交深い福留の決勝弾を喜んだが、この日は最後までテンションが上がらず。「東京ドームには基本的に行きません。日本シリーズで会いましょう」と激励を込めて、球場をあとにした。