“女優”たんぽぽ川村を砂羽監督演出
女優の鈴木砂羽(42)が監督に初挑戦することが14日、分かった。J:COMの女性向けチャンネル「LaLaTV」のドラマ「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」(11月4日スタート、金曜、深夜0・00)の12月23日放送分でメガホンを取った。初体験に不安もあったが、現場ではさまざまなアイデアを出し「とっても満足した。よいお芝居と画が撮れたと思います」と胸を張った。
数々の新人賞を受賞した映画「愛の新世界」(1994年)での衝撃的なデビューから女優として活躍し、近年はバラエティー番組でも人気の鈴木が初監督に挑んだ。
製作側は出演者としてオファーしていたが、交渉過程で鈴木が監督をやってみたいと逆提案、実現した。普段の演技中も演出家目線で演技を考えていることがあるといい「“監督脳”のようなものがあるように感じてて、演出家にも挑戦できるかなと思っていました」と、胸に秘めていた野望を明かした。
主役に指名したのは女優ではなく、お笑いコンビ・たんぽぽの川村エミコ(34)だ。思っていることが顔に出ないという川村の“こけし顔”の特性を見込んでの起用。結婚にたどり着けない女性役がぴったりとハマったようで「とにかく川村さんがステキ」と自画自賛する出来栄えとなった。川村は、その場でお手本の演技を見せつつ指導したという鈴木に「分かりやすく教えていただきました」と感謝した。
初監督のプレッシャーもあったが「最初なので、とにかく自分が撮りたいものを撮ってみよう」と意志を貫いた。さまざまなアイデアが浮かび、現場で台本を変更することも多かったという。「俳優やスタッフの皆さんにはご迷惑をおかけしたかと思います」と謝罪する一方、「『監督』と呼ばれて気持ち良かった」と、“目覚めた”様子だった。