爆問・太田「僕は宮崎駿が嫌い」

 お笑いコンビ・爆笑問題の太田光(49)が17日、都内で、スタジオジブリ映画「かぐや姫の物語」のブルーレイ&DVD(12月3日発売)の、特命コピーライター任命式に登場した。「僕は宮崎駿が嫌い」とアニメ界の巨匠に毒ガスを噴射しつつも、ジブリ作品へのリスペクトを示した太田。かねて映画監督業に興味を示しており、ジブリを支える鈴木敏夫プロデューサー(66)からは将来の監督デビューに向けて、金言が授けられた。

 20年以上も前から、コメディー映画を撮ることを目標のひとつに掲げている太田。所属事務所が映画会社を立ち上げるなど、準備を進めているが、「自分の中ではシナリオができていて、あとはそれをどうするかの段階」と進ちょく状況を説明した。

 名作を生み続けている鈴木プロデューサーは、監督業へ本格的に挑戦する太田へ「それぞれの業界にプロがいるけど、そういう人の意見は無視すること。そうしないと、新しいものは生まれない」と心得を伝授。いつもは強気の太田だが、「それは新人監督には難しい…。ヒヨっちゃいます」と殊勝な態度を見せた。

 「僕らの漫才は時事ネタで、無から作っているわけではないので、ジブリの空想にはうっとりする。空想を付け加えるのに、いかに手間暇かけるかが大事なんだと思いましたね」。“世界のジブリ”から、監督デビュー作へのヒントを手にした様子だ。

 高畑勲監督(68)がメガホンをとった「かぐや姫-」は絶賛した太田だが、昨年で長編作から引退した宮崎監督には、「僕は宮崎駿がとにかくヤダ。なにか気持ち悪くて」と毒舌をさく裂。鈴木氏が「えっ、顔が?」とおとぼけでフォローするも、「(宮崎監督が)スポットライトが当たることが多いことを、高畑さんは面白くないと思う」と太田節を続けて、芸人らしく笑いをかっさらっていた。

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