「敦煌」佐藤純彌監督が中川さん悼む

 映画「敦煌」(1988年)でデビューし、舞台を中心に活躍していた女優の中川安奈(なかがわ・あんな、本名栗山安奈=くりやま・あんな)さんが17日午前8時40分、子宮体がんのため都内の病院で死去した。

 中川さんを超大作映画「敦煌」(1988年)で見いだし、ヒロインであるウイグルの王女役に抜てきした佐藤純彌監督(81)が18日、デイリースポーツの取材に応じ、中川さんのデビュー当時を回想した。

 「彼女はオーディションで応募があったんですが、ずばぬけた印象がありました。満場一致で決めました。オーラというか、華やかな雰囲気がありました。この子は伸びるな、という直感がありました」と証言。

 「演技は初めてだったので細かく指導しましたが、1回教えるとすぐに飲み込みました。やはり天性のものがあると思いました」と、天賦の才能を感じたという。佐藤氏は「ご冥福をお祈りします」と、早すぎる死を惜しんでいた。

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