プロ野球・阪神タイガースが１８日、セ・リーグのクライマックスシリーズ（ＣＳ）ファイナルステージで巨人に４連勝して２００５年以来となる日本シリーズ進出を決め、大阪・ミナミは街全体が歓喜した。

　戎橋付近には約３０００人の虎党が集結。九回裏２死になって自然発生した「あと１人」コールは「あと１球」コールへと変わり、９年ぶりの日本シリーズ進出が決定すると拍手と大歓声が沸き起こった。

　名物の光景もやっぱり見られた。増員された大阪府警の警備の目をかいぐぐり、橋の東側から１人、また１人とファンが飛び込む。女性も含む５０人以上がダイブを敢行し、つられて飛び込んだ外国人には周囲から「ゴメス」コールが浴びせられた。全裸で飛び込んだ男性が警官に連行される一幕もあった。

　黄色のユニホームを着込んだ大阪市の男子大学生（２１）は「いてもたってもいられず来ました。試合展開を見て、一回裏に家を飛び出しました」と興奮気味。「リーグ優勝とは違うからな」（３０代会社員）という冷静なファンもいた。ミナミは日付が変わるまで、ファンによる「六甲おろし」やヒッティングマーチの大合唱がやまなかった。