熊本県のＰＲマスコットキャラクターのくまモンが２１日、都内でメタボ解消のための極秘トレーニングを敢行、その様子を本紙が直撃した。

　小雨が降るのもお構いなしに、くまモンは懸命に走り続けていた。偶然通りかかった一般の利用者からも「くまモン、頑張れ！」の声援を受けながら、都内の公園内を必死のランニング。走り終ったあとは、木の下に座り込み、しばらく放心状態だった。

　くまモンがトレーニングを行うのには理由がある。１７日に熊本県の蒲島郁夫知事が会見で「昨年ほっぺを落としたくまモンが今年落とすもの。それは…体脂肪です！」と宣言。昨秋は、熊本のおいしいものを食べ過ぎてほっぺを落とすという騒動を起こしたくまモンに“メタボ疑惑”があることを認めたのだ。

　さらに２０日には、生みの親でもある放送作家の小山薫堂氏からも「くまモンはメタボです」と最後通告を受けた。過去にはマラソン大会に参加した経験もあり、毎朝「くまモン体操」を欠かさないなど、運動は行っていたが“メタボ”という衝撃の事実に、ついにダイエットの決心を固めたという。

　この日、朝にはヘルスケア企業のタニタが運営する「タニタ食堂」に出向き、食事指導などのカウンセリングを受けた。そして公園へ向かい、トレーニング。くまモンの本気度がうかがえる。

　極秘トレを終えたくまモンは本紙の直撃に、「少しは（体脂肪が）減ったかモン。これからも頑張るモン」と、おなかをつまみながらけなげに答えた。