宮沢りえ「40歳になるまで舞台」
タレントのビートたけしこと映画監督の北野武(67)が25日、都内で開催中の第27回東京国際映画祭で、新設の「SAMURAI賞」受賞記念イベントに登場した。たけしは若手監督からの質問を受ける形で、日本映画界に向けた毒ガスエールを噴出した。女優の宮沢りえ(41)は、コンペティション部門の日本代表作となる主演映画「紙の月」(11月22日公開)の会見に出席。安藤サクラ(28)は日本スプラッシュ部門に出品された主演映画「百円の恋」(12月20日公開)の舞台あいさつを行った。
7年ぶりの映画主演となった宮沢は、2004年に出演した舞台「透明人間の蒸気」をきっかけに、映像作品から距離を置いていたことを明かした。
「自分の無力さを知り、このままじゃいけない、と。40歳になるまでできる限り舞台に立とうと時間も心もつぎ込んできた。舞台に、舞台に、舞台に、と目を向けてきて、40歳になって舞台と映像をバランスよくやっていこうと思った時に、(『紙の月』のオファーの)タイミングが良かった」という。
宮沢と激しいベッドシーンを演じた池松壮亮(24)は「ここまで一つの作品に身も心も投げられる女優さんは初めて。『あ、この人、どうなってもいいんだな』と感じた」と、感銘を受けていた。
また、宮沢は国外からオファーが来たら?という質問に「ステキな監督と脚本があれば、どこにでも飛んでいきます」と、海外進出にも意欲を見せた。