２５日に開幕したプロ野球の日本シリーズ第１戦（テレビ朝日系）、第２戦（ＴＢＳ系）の視聴率が２７日、ビデオリサーチから発表された。２試合を終えて１勝１敗の五分の成績を象徴するように、視聴率も阪神の地元・関西地区と、ソフトバンクの地元・北部九州地区で、いずれも、瞬間最高３０％超をマークする“互角”の高数字だったことが分かった。

　ＣＳを無敗で勝ち上がり出場権を得た阪神が、甲子園にソフトバンクを迎えて開幕した日本シリーズ。虎の９年ぶりのシリーズ進出に沸く関西では、第１戦から、熱気をうかがわせる高い数字が刻まれた。

　関西地区での第１戦の平均視聴率は２５・７％をマーク。瞬間最高視聴率は、七回に相手の打球を巡り阪神・和田監督が抗議に出た午後８時５７分に、３３・７％を記録した。

　第２戦も平均２１・０％。試合終了時に瞬間最高３４・５％を記録した。

　第１戦は阪神が先勝。主砲ゴメス内野手（３０）が２安打３打点と活躍し、打線が中盤に集中打を放ち６－２で快勝した。第２戦はソフトバンクの武田翔太投手（２１）が７回１失点の快投。２－１で逃げ切り、１勝１敗のタイに持ち込んだ。

　両軍の戦いと同様に視聴率も互角。北部九州地区でも２試合ともに平均２０％超、瞬間最高３０％超と、関西と同水準の数字が並んだ。

　一方、関東地区では第１戦が平均１１・８％。シリーズ初戦の数字としては、全国放送がなかった１０年を除き、過去２０年間で２番目に低い数字だった。

　なお阪神が出場した過去の日本シリーズ初戦の平均視聴率は、０３年が３６・３％、０５年が３３・２％（関西地区）だった。