放送開始から視聴率が２０％台をキープと絶好調のＮＨＫ連続テレビ小説「マッサン」（月～土曜、前８・００）で注目を集める２人が８日、東西で秘話を明かした。亀山家の番頭・島爺を演じる歌手で俳優の高橋元太郎（７３）は堺市の大阪刑務所で一日所長に。セミヌードポスターのモデル役で一躍、脚光を浴びたタレントの柳ゆり菜（２０）は、都内で初ＤＶＤ「ＰＡＳＳＩＯＮ」の発売記念イベントを行った。

　時代劇「水戸黄門」の「うっかり八兵衛」役でも名高い高橋は「最近は街を歩いていると『八兵衛さん』と声をかけられるのと同じぐらい『島爺』と呼ばれます。『水戸黄門』は日本一のドラマだけど、朝ドラもすごいね」と笑顔で語った。

　最近覚えたツイッターで視聴者の声をチェックしており「画面の隅の方にいる時の表情をほめていただいたり。皆さん細かいところまで見ていらっしゃるんだなと思います。年寄りの役だからか『島爺を死なせないで』との声もありましたね」と目を細めた。

　モットーは「目立とうとせず、背伸びをせずにお芝居をする」。初代黄門さまの故東野英治郎さんに教えられた。それまで歌が主だった高橋に、東野さんは「元ちゃん、努力すれば俳優のてっぺんに立てるけど、その上に行けるかは人柄だよ」と助言。高橋は「ありのままの高橋元太郎を出すことを学びました。『ご隠居～！腹減ったあ！』も、自分の言葉で明るく楽しくやらなきゃいけないとね」と振り返った。

　「マッサン」では撮影の合間にエリー役のシャーロット・ケイト・フォックスとカントリー＆ウエスタンの話で盛り上がり、撮影が一段落した９月末に現場を離れる際、ハーモニカを贈られた。「これも優しい彼女の人柄だね。僕の宝物になりました」と喜んだ。