小林幸子 初武道館で飛んだ!泣いた
歌手・小林幸子(60)が17日、デビュー50周年記念コンサートを日本武道館で開催した。1964年のデビュー以来初の同所でのコンサートとあって、演出も“最大級”に。NHK紅白歌合戦で披露した豪華衣装を1公演では最大となる3点着用し、オープニング曲ではフライングも披露。さらに自身のゆるキャラ「こばやっしー」も場内に初登場。華やかなステージで約7000人の観客を魅了した。
スペシャルな演出が連続する、小林らしいド派手なステージが繰り広げられた。
豪華衣装で登場するたびに会場は大歓声に包まれた。1993年の「ペガサス」、2006年の「火の鳥」、10年の「母鶴」と、紅白歌合戦で使用した衣装を初めて1公演で3点披露。アンコールでは、「ペガサス」「火の鳥」を初めて連続して繰り出した。「母鶴」では、ボーカロイド曲(音声合成曲)の「紅一葉」「千本桜」を歌唱。紅白衣装とボカロ曲のコラボも初披露した。
オープニング曲では、8メートルまでせり上がるフライングを披露。衣装も13パターンを展開し新曲「越後に眠る」など全27曲を熱唱。自身のゆるキャラ「こばやっしー」も初登場させた。「最後まで派手にお届けします」の言葉通りのステージだった。
自身のデビュー年である64年に、日本武道館が完成した。66年のビートルズの公演を見て「いつか私もあそこでやりたい」と願い続けてきた。その夢が実現。ステージから見た景色は「本当に最高でした」という。この日は「楽しもう」とステージに立ったが、さまざまな思いがこみ上げ何度も感極まって涙した。
「皆さんの支えがあってここまでこれた」と涙声で感謝した小林。11年を最後に出場していない紅白には、「私が決めることではない。何も話せない」と言葉少なだったが、「これからも楽しんでもらうことをどんどんやります」。51年目からもさらなるエンターテインメントの追求を宣言していた。