健さん悲報から一夜、悲しみ各地で

 カメラのフラッシュを浴びながら献花台の前で手を合わせる内田裕也=東京・丸の内TOEI(撮影・北野将市)
 深々と頭を下げ手を合わせるファン=東京・丸の内TOEI
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 悪性リンパ腫のため10日に亡くなった国民的俳優・高倉健さん(享年83)の悲報から一夜明けた19日、悲しみはさらに日本中に広がった。

 ゆかりの場所には献花台が設置された。都内の東映本社前には、一般のファンを含め2500人が長蛇の列を作り、涙ながらに献花。映画「ブラック・レイン」で共演したロック歌手の内田裕也(75)も健さんを哀悼に訪れた。

 東映本社のある東京の「丸の内TOEI」前では献花台設置の午後1時に社員150人が黙とう。台本などが展示され、「鉄道員」のサントラが流れる中、2500人のファンが訪れ長蛇の列を作った。泣いている人も多かった。

 開始約30分後には内田裕也が来場。「残念だよ」と一言だけ口にした。俳優・八名信夫(79)も姿を見せたが「健さんはそういうのは好きじゃないと思うから」と、献花はせず、静かに黙とうだけ捧げた。

 町田市の主婦・高信恵子さん(60)は「全てが好きでした。笑う映画はないんですよね。いつも同じ表情で。そこがいいんです。ぜひ国民栄誉賞をとってほしい」と涙。

 京都撮影所には、三島ゆり子、中島貞夫監督(80)ら350人が訪問。祭壇には同所で撮影された代表作「日本侠客伝」シリーズの写真が飾られ、同じく同所で撮影された「冬の華」のテーマソングが流れた。

 夕張市の観光施設「『幸福の黄色いハンカチ』想い出ひろば」はファンの問い合わせを受け、冬期休業を中断し、営業を再開。ファンは献花台に手を合わせ、黄色いカードに思いを託した。

深々と頭を下げ手を合わせるファン=東京・丸の内TOEI(撮影・北野将市)

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