氷川きよし 15周年!ファンに生感謝

 デイリースポーツで「月刊氷川きよし」の編集長を務める歌手・氷川きよし(37)が16日、東京国際フォーラムで恒例のクリスマスコンサート「きよしこの夜」を行い、新曲「ちょいときまぐれ渡り鳥」など27曲を熱唱した。デビュー15周年の今年は記念ツアーに加えて日本武道館公演、そして17日にも開催するこのコンサートまで計143公演を行うなど積極的に活動。そんな1年を氷川は漢字一文字で「生」と表現した。

 5000人のファンの「おめでとう!」が場内にこだました。

 氷川は記念イヤーの締めくくりとなるコンサートで、15年連続の紅白歌合戦出場が決まったこと、今年も日本レコード大賞優秀作品賞に選出されたことを報告。「皆さんの応援のおかげです。今までで一番うれしい。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と話すと大きな祝福で返され、感激しきりだった。

 今年は143公演に加え、握手会などファンとの交流にも積極的だった。元スタッフとのトラブルも表面化したが「楽しいこともあったけど苦しいこともあった。でも、ファンの皆さんが作り上げてくれた15周年。絆や信頼、人の心を感じることができた最高の1年」と振り返った。

 そんな1年を表す漢字は「生」。「ファンと“生”の交流ができた。そのおかげで、つらいことがあっても“生”き抜いた」との思いからだった。

 10月の武道館では魅せる演出に焦点を置いたが、今回は「楽曲の詞の良さを伝えたい」と聴かせることを重視した。デビューから多くの曲を作詞し、2009年に死去した作詞家・松井由利夫氏が亡くなる9日前に氷川のために書き残した遺作「遠めがね」を公開。「箱根八里の半次郎」といった松井作品など全27曲を熱唱した。

 氷川は「20周年に向けてさまざまな元気、勇気を届けたい」と、来年のさらなる飛躍を誓っていた。

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