橋下市長 たかじんさんとの約束達成

 橋下徹大阪市長(45)が8日、17日に放送される関西テレビのバラエティー番組「たかじん胸いっぱい」(土曜、後0・00)の収録に参加。番組の司会を務め、昨年1月に死去したやしきたかじんさんとの生前の約束を「ほぼ全部果たした」と述懐した。また、大阪府教育委員会が小中学生の放課後学習向けにインターネットで公開している英語教材に同市長の仕事ぶりを評価するような英文があり、「政治的中立性の観点から問題だ」と外部の指摘を受け削除したことも分かった。

 橋下市長にとってたかじんさんは、大阪府知事選出馬の後押しをするなど、政治家となるきっかけを作ってくれた“恩人”だ。収録では、番組テーマの「大阪都構想」について熱弁をふるったが、同市長は「たかじんさんとお約束したことは、音楽ホールを作るということ以外は全部進めました」と生前の約束について言及した。

 具体例として「まずカジノですね。これは誘致も進めました。それとJR大阪駅北側の空き地だったところの、緑を中心とした街作りがほぼできました」と説明。さらに大阪駅と関西国際空港を直結する鉄道の計画などを実現してきたという。

 また、5月にも行われる見通しだという住民投票で大阪都構想が否決された場合についても触れ、「政治家を辞めます。僕の感覚が狂っていたということなので」とあらためて決意表明した。

 府知事時代の“落としダネ”も明らかになった。2008~10年度にかけて、当時の府教委職員が作成した英文問題が公開され続けていた。中学1年の英語で習う「三人称単数現在形」の英文問題で「My name is Toru Hashimoto.I work hard for people in Osaka.」(私の名前は橋下徹です。大阪府民のため懸命に働いている)を、橋下市長を主語に書き換えるもの。6日、外部からの電話で指摘された。

 橋下市長は市役所で記者団の質問に「あれは駄目だ」と指摘。公開されていたことについては知らなかったという。

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