呉美保監督 スタッフ、キャストに感謝
東京映画記者会(デイリースポーツなど在京7紙で構成)が制定する「第57回ブルーリボン賞」が22日、決定した。俳優の浅野忠信(41)が「私の男」で主演男優賞を獲得し、ブルーリボン賞を初受賞。「0.5ミリ」「百円の恋」で圧倒的な存在感を見せた女優の安藤サクラ(28)が第55回に続き主演女優賞を受賞した。授賞式は2月12日、東京・内幸町のイイノホールで開催される。
3本目の長編作品「そこのみにて光輝く」で監督賞を受賞した呉美保=お・みぽ=監督(37)は、「このスタッフ、キャストでやってきて間違いなかったと思いました」と感謝した。トラウマを抱えた男と不遇な女の愛の物語。撮影中には綾野剛(32)、池脇千鶴(33)、菅田将暉(21)らの入魂の演技に「台本の字が浮き上がるような感じがしました」と振り返る。
これまでは「オカンの嫁入り」(10年)など家族を描いた作品を手がけていたが、今後に向けて、「わたしは在日三世だし、アイデンティティーを扱った作品も面白いかもしれないですね」と意欲的だった。