谷桃子 「今まででナンバーワン」
昨年、映画「鬼灯(ほおずき)さん家のアネキ」に主演したタレントの谷桃子(30)が、ブルーレイとDVDが2月18日に発売されるのに先立ち、このほどデイリースポーツに作品への思いを語った。谷は義弟(前野朋哉)にエッチで過激なイタズラを仕掛けるセクシーな義姉役で、人気グラビアアイドルとしての豊富な経験を生かし「今まででナンバーワンの露出」に挑戦。一方で繊細な姉弟愛を表現し、女優としての着実な成長も見せている。
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-どんな映画になりましたか。
「姉弟愛を描いてゆるほっこりした作品になっているという印象です。前半では、ハルは(義弟の)悟朗に過激でちょっとエッチなイタズラを仕掛けるけど、後半では姉弟愛の深さが描かれていますよね。(姉弟の)愛の伝え方が不器用すぎて、本当に人間らしいと思ったし」
-ハルへの共感は。
「ものすごくできます。私もものすごいイタズラ好きなので」
(続けて)
「こういうちょっとエッチなお姉ちゃんが欲しいな、という男性の夢をかなえる。男性って普段こんな想像してるんだな、と勉強になりました」
-裸エプロンにもなりました。
「今回、露出が今まででナンバーワンだと思います。どうすれば魅力的に見えるか、鏡の前で自主トレをしっかりして。どういうふうに色っぽく見えるか、そそられるか、胸の揺らし方とか研究しました」
(続けて)
「グラビアをやってきて勉強になったことを、そのまま生かした部分がたくさんありました。お尻をたくさん鍛えまして。階段をとにかく使って、上がる時は必ずつま先立ちで上がる特訓をしていました」
-ハルがグラビアに挑戦するエピソードがあります。
「ハルちゃん、(グラビアが)初めてじゃないですか。その初々しさをどう見せられるかが私の課題でもありました。私も8~9年くらい(グラビアを)やってるので、たくさん経験を積んだところが出ないように。初々しさ、フレッシュさを重視して。動きをぎこちなくしてみたり、試行錯誤しました」
-コメディータッチの前半と、シリアスな後半の切り替えは。
「難しかった。何のためにハルがちょっとエッチなイタズラを仕掛けていくか、の理由があって、引きこもりをどう立ち直らせるか、という心構えで臨んでいた。いろいろ試した結果、そこに行き着いて」
-2人の男女としての気持ちと、姉弟としての気持ちについて。
「もしかしたら好きなのかもしれない、でも私たちは姉弟って距離感が、演じていてすごく面白かった。皆が皆、素直に生きてるのは面白い。お互い感じたままを演じているので、話し合いはしていません」
-今泉監督からの演技指導は。
「ハルさんという人物はけっこう谷さんと近いものがあったので、感じたまま演じてほしい、変に作りすぎなくていいと、自由奔放にやらせていただいた。他の監督と違って面白いのは、本番前、私に教えないで前野君に耳打ちして、急にアドリブが入ってきたりする。そこの返しをどうするか、本番中の葛藤がすごく新鮮でした」
-義弟役の前野朋哉さんについて。
「とにかく癒やし系。みんなが認める癒やし系で、悟朗ちゃんそのままです。すごく色んな表情を見せてくれる。一家に1人前野君みたいな。それくらい愛くるしいです」
-佐藤かよさんがミステリアスで重要な役を演じています。
「かよちゃんは普段ものすごくマイペースなコ。この水野というキャラはホントに神秘的なキャラで、普段のかよちゃんとまた違った一面が見られます」
-長く人気グラドルとして活躍している川村ゆきえさんとの共演も実現しました。
「ずっと大ファンだったんで、めっちゃうれしかった!グラビアの先輩で、切り抜きとか持ってたくらい好きだったんで。一緒に映像に映ってるのが、今回ものすごくうれしかった。テンション上がりまくりでした。(川村さんは)たれ目な感じから、見かけはすごく柔らかに見えるけど、すごくさばさばしていてかっこいい。そのギャップにキュンキュンさせられまして。今までは競輪のお仕事で一度ご一緒したくらいでした」
-監督について。
「一人一人のキャラをすごく尊重してくださって、自由にさせていただきました。自分でキャラクターを作り上げてきた人(俳優)たちにとっては、すごく魅力的。カットをかけないでずっと長回しするっていうのも、カットをかけずに何か生まれてくるものを見ててくださるのって、面白いところがたくさん出てくるっていうか、試してるぞ、と。それは面白みになっていて」
-女優業の魅力は。
「見てくださった方の声が聞こえた時が一番手応え、喜びを感じます。思った方向に演じているのがダイレクトに伝わった時は、やってて良かったって思える瞬間ですね」
-女優としての目標は。
「中谷美紀さんが大好きで。一度『JIN-仁-』でご一緒させていただいて、ホントにカメラが止まっているところでもオーラというか人間性というか、女優魂がものすごいのを感じさせていただきました。そんな女優さんになりたいとあらためて思いましたね」
▼「鬼灯さん家のアネキ」とは
原作は五十嵐藍氏の累計60万部の人気コミック。童貞男子高校生・鬼灯吾朗(前野朋哉)と、エッチなイタズラで吾朗を振り回すセクシーでかわいい義姉・ハル(谷桃子)との姉弟愛を、吾朗の幼なじみで同級生のミステリアスな美少女・水野(佐藤かよ)との関係も交えて描く。共演にモト冬樹、葉山レイコ、川村ゆきえら。監督は傑作恋愛群像劇「サッドティー」(13年)のロングランヒットで脚光を浴びた注目の若手・今泉力哉氏。
▼谷桃子(たに・ももこ)1984年9月9日生まれ、茨城県出身。2007年の日テレジェニックに選ばれるなどグラドルとして人気を博し、DVDや写真集多数。大根仁氏演出・脚本の人気ドラマシリーズ「湯けむりスナイパー」にレギュラー出演するなど女優としても活躍。身長160センチ、体重46キロ。スリーサイズはB85(Dカップ)W58H87センチ。血液型A。趣味はサッカー観戦、映画鑑賞、水泳、写真。資格は秘書検定3級。