“マッサン妻”ブロードウェーデビュー
良妻から悪女へ-。NHKの連続テレビ小説「マッサン」(月~土曜、前8・00)でマッサンの妻・エリーを演じている米女優シャーロット・ケイト・フォックス(29)が、ミュージカル「CHICAGO」に主演し、10月にブロードウェーデビューすることが19日、明らかになった。12月には日本公演も行う。悪女役に挑むフォックスは「また新しい旅を始めるような気持ち」とエリーから飛び立つ新天地に意気込んだ。
マッサンを支え続けた優しい妻から一転、フォックスが、欲望のためには手段を選ばないセクシーな悪女に“転身”する。
「CHICAGO」は人間の愛と欲望を描き、トニー賞など数々の賞に輝いたミュージカルの金字塔。フォックスが演じるのは、愛人を殺害した罪で起訴され、メディアなどを利用してスターにのし上がろうとする悪女ロキシー・ハート。世界中の女優があこがれる奔放でセクシーな役だ。
日本では「マッサン」で一躍メジャーになったが、来日前には舞台経験も積んでおり、「CHICAGO」の地方公演には出演したこともある。「マッサン」の放送開始後の昨年11月に、都内でオーディションを受け、ブロードウェー公演の主演を勝ち取った。
同作のエグゼクティブ・プロデューサーはオーディション終了後に「マッサン」を見たといい、「言葉は分かりませんでしたが、彼女の演技と、共演者との調和が深く伝わりました。彼女ならブロードウェーで主役を任せられると思った」とエリー役での好演が抜擢の大きな理由だったことを明かした。
ロキシーの衣装を身につけたフォックスは「こういった衣装は久しぶりです」と笑顔。「また違う私の一面を見ていただけると思います。エリーと別れるさみしさはありますが、新しいキャラクターと出会い、新たに役を作っていけるというのは、俳優にとって大きな喜び。経験のすべてをロキシー役に注ぎ込むつもり」と新たな船出に気合十分だった。