高畑勲監督 オスカー逃し「残念です」
第87回米アカデミー賞授賞式が22日(日本時間23日)、米ロサンゼルスで行われ、長編アニメ映画賞にノミネートされていた「かぐや姫の物語」は惜しくも受賞を逃した。
高畑勲監督(79)は現地で会見し、「大変な思いをしたスタッフが楽しみにしていたので残念です」と悔しさを口にした。
受賞は、日本でも興収86億円を超えるヒット中のCGアニメ「ベイマックス」。「かぐや姫」を手描きの幻想的な作品に作り上げた高畑監督は「平面アニメは消えかけている。何とか打開しなきゃと思ってやってきた。“絵”の持っている力に、ものを言わせるべきなのにCGになってしまうと“絵”でなくなってしまう」と強い思いをにじませた。
作品賞など最多タイの4冠に輝いたのは「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(4月10日公開)。14日に婚約したばかりの米歌手レディー・ガガ(28)も登場し、婚約指輪を光らせながら「サウンド・オブ・ミュージック」のメドレーを披露した。