女優・新垣結衣「今、スランプ!」

 映画「くちびるに歌を」で臨時の音楽教師を演じた新垣結衣
映画「くちびるに歌を」で臨時の音楽教師を演じた新垣結衣=都内(撮影・佐々木彰尚)
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 女優の新垣結衣(26)が主演映画「くちびるに歌を」(28日公開)で“ガッキースマイル”を封印、長崎の離島に赴任した音楽教師を好演している。

 今年で女優業10周年。いまだに演じることが「怖い」という。学園ものからスタートし、近年では弁護士、スナイパーなど役の幅を広げているが、デイリースポーツがこのほど直撃インタビューを行うと「今、スランプ!」と笑った。その真意とは。

 映画ではある事情を抱えて離島に帰省する天才ピアニストを演じている。ほとんど仏頂面で、終盤まで陽性の表情を見せない“ツンデレ”キャラ。劇中で顧問を務めた合唱部の生徒たちからは撮影後に「怖かった」の声が相次いだそうで、新垣は「最近、発覚しました」と笑った。

 女優デビューは2005年放送のドラマ「Sh15uya(シブヤフィフティーン)」。今回の生徒たちと同じ、15歳の役だった。

 「初の連ドラでヒロインでアクションで…怖かったです。ワクワクしなかった。(『くちびる』の生徒たちは)伸び伸びと演じているな、うらやましいなと思いました」

 モデルから女優へと足を踏み入れ、今年で10周年を迎えた。それでも「慣れたのかなと思った時期もあったんですけど、今また怖いんです。スランプ!」と明かす。「文章がうまく書けない時ってないですか?」と逆質問して、続けた。

 「今までは、面白くなればいいな、と他力っぽかったんだと思います。最近は私がやることで一緒にやっているスタッフやキャストにも楽しんでほしい。いまだに演じることは怖いけど、それも醍醐味(だいごみ)だなと思って。やるしかないので」

 「くちびる」では、15歳の少年少女が15年後の自分に呼びかけるアンジェラ・アキの「手紙」が合唱コンクールの課題曲となっている。新垣に15年後、41歳の自分への“手紙”を考えてもらった。

 拝啓、未来の新垣さま。

 「15年後には結婚して子供も産んでいたいし、結婚していなかったら悩んでいるはず。それも初めてのこと。いくつになっても初めてのことだらけだし、初めてのことは怖いけれど、怖いより楽しいの比率が増えるように頑張って!!」敬具。

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