上岡龍太郎氏 3年3カ月ぶり公の場
上方落語の復興に尽力し、19日に肺炎のため89歳で死去した人間国宝の落語家・桂米朝(本名・中川清)さんの葬儀・告別式が25日、大阪府吹田市の千里会館で神式にて営まれ、約1500人が参列した。2000年に芸能界を引退した上岡龍太郎氏(73)、かつて一門の弟子として桂小米朝を名乗った月亭可朝(77)ら親交の深かった人々が駆け付け、最後の別れを告げた。
3年3カ月ぶりに公の場に姿を見せた上岡さんは近況も明かした。「毎日遊んで暮らしてるので、人前でしゃべったり何かできるようなもんやなくなって」と言い、「往年の名投手でもOB戦でへにゃへにゃな球を投げる。あれと一緒。今は草野球以下」と自虐的に語った。
公開中の松坂桃李の主演映画「マエストロ!」の小林聖太郎監督は上岡さんの長男。「僕は44回見ました。息子に言うたら『監督より、ようけ見てる』と言われました」と笑みを見せた。大阪市民でもあるだけに、“大阪都構想”ではなく“大大阪市構想”の私見も披露。かつて局長を務めたABC「探偵!ナイトスクープ」には、「もっと西田局長を泣かしてほしい」とリクエストするなど“上岡節”は健在だった。