還暦ヒデキ感激…盟友・五郎登場に涙
歌手・西城秀樹(60)が、還暦の誕生日となった13日、東京・赤坂BLITZで還暦記念コンサートを開催。この日発売の新アルバム「心響-KODOU-」に収録された3120日ぶりの新曲「蜃気楼」、代表曲「ヤングマン」などを熱唱した。ステージには、新御三家の1人、野口五郎(59)も登場し涙で喜びを分かち合った。また、自身がプロデュースした体験型市民農園の開園も発表。さらなる飛躍を誓った。
最大のサプライズだった。野口がケーキを持ってステージに登場すると、西城はこの日一番の驚きをみせた。
新御三家として、同じ時代を駆け抜けた同志。五郎の「おめでとう!」の言葉に「ありがとう」と答えたが、五郎が「お前を超える人間は誰もいない」などと思い出話を披露しながら語ると、こみ上げる涙をこらえきれなかった。「お前を抱いていいか」という五郎の声を受け2人で抱擁。「何か一緒にやろう」と約束し合った。
五郎のほかにも、豪華な面々が祝福に駆けつけた。後輩の若手アーティストたちは、西城の代表曲を熱唱。同世代の面々とは合唱し、祝福の言葉に涙した。赤いブローチを胸に光らせた西城は「ヒデキ、還暦!」と絶叫。650人のファンも加わり、最後は立ち上がって「ヤングマン」を熱唱。お祝いライブを締めくくった。
2003年、11年と2度も脳梗塞に襲われた。右半身にまひが残り、歩行には影響が残る。それでも「還暦は再スタートとして頑張りたい」と意気込み、新たな挑戦を発表した。テレビ番組で野菜作りをしたことをきっかけに農業に目覚め、この日、埼玉県入間市に自身プロデュースの「西城秀樹 体験型市民農園『百果百菜』」をオープン。病気を患ったことで健康の重要性を再認識し、無農薬の野菜作りに取り組むという。
4日には、歌手のつんく♂が、がんの治療のため声帯を失ったことを公表した。病気と闘う後輩を「つんく♂さんも大変だと思う」と思いやった西城。自身のこれからに向けて「まだ歌声が残っただけ幸せ。今後も心に響く歌を歌いたい」と誓った。