加瀬邦彦さん死去 自殺だった
1960年代後半にグループサウンズの代表的バンドとして活躍した「ザ・ワイルドワンズ」のリーダー・加瀬邦彦(かせ・くにひこ)さんが20日に都内の自宅で自殺していたことが22日、分かった。74歳。東京都出身。14年2月に下咽頭がんを発症。自宅療養しながらステージ復帰を目指していたが、最近は体調を崩し精神的に不安定だったという。通夜は27日午後6時から、葬儀は28日午前11時から、東京都文京区大塚5の40の1、護国寺桂昌殿で。喪主は妻・泰子(やすこ)さん。
グループサウンズブームの中心で活躍し、12弦ギターの音色で人気を博したギタリストが、衝撃的な死を遂げた。
所属事務所はこの日、加瀬さんの死因を「自死」と発表した。加瀬さんは14年2月に下咽頭がんを発症。同3月に手術を受けた。手術は成功し、呼吸用のチューブを喉に通して生活していたが、自らチューブをふさぎ呼吸不全の状態にして命を絶ったという。21日朝に泰子夫人が自宅で発見した際には、すでに亡くなっており、検視の結果、20日の午後9時に死亡したと診断されたという。
ステージ復帰を目指し自宅療養を続けていた。だが、体調がすぐれないことに加え、精神的にも不安定になっていたという。喉にチューブを通したことで発声にも影響があり、完全な形で復帰するのは難しいと自身も感じていたようだ。関係者は「音楽が好きでライブがしたいのにステージに立てないことに対する葛藤があったのでは」と話した。
加瀬さんは、高校の時に加山雄三からギターを習い、それをきっかけに音楽の道へ進んだ。慶大在学中に「ザ・スパイダース」「寺内タケシとブルージーンズ」に参加。66年にに「ザ・ワイルドワンズ」を結成し、同年11月に「想い出の渚」でデビューした。
71年の解散後は、音楽プロデューサーとしても活躍。沢田研二の「危険なふたり」「TOKIO」などヒット曲を世に送り出した。81年にはワイルドワンズを再結成した。
94年に食道がんを患うも、手術を経て乗りこえていた。だが、再び病魔に襲われ、復帰のステージに立つ前に、自ら人生というステージに幕を引いてしまった。
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