菅田将暉&遠藤憲一W主演、池井戸作品で
俳優・菅田将暉(22)が、民放の連続ドラマに初主演することが11日、分かった。テレビ朝日系金曜ナイトドラマ「民王(たみおう)」(7月スタート、金曜、後11・15)で、俳優・遠藤憲一(53)とのW主演。ベストセラー作家・池井戸潤氏(51)原作の政治エンターテインメントで、総理大臣の父(遠藤)と大学生の息子(菅田)の心が入れ替わり、それぞれ“おバカ総理”“オッサン大学生”として生活していく奇想天外なストーリーだ。
演技派で鳴らす遠藤と菅田が、究極の役どころに挑む。遠藤が演じるのは、見た目は50代だが中身は20代の大学生という首相・武藤泰山。菅田が演じるのは、見た目は20代でも中身は50代の首相という大学生・武藤翔だ。
泰山は国会審議や質疑応答の内容が理解できずにすっとぼけた答弁を繰り返し、「未曾有」を「みぞうゆう」など、聞き覚えのある漢字の読み違いも日常茶飯事。大人の世界に染まっていない意見や思いで国会、国民を動かしてしまう。
翔は就活で現職総理の頭脳を駆使し、圧倒的な知識と弁論力で面接官を論破。首相の心のまま、ヒロイン役の本仮屋ユイカ(27)、知英(21)と大学生らしい恋愛も展開する。
遠藤は「総理大臣の役なんてなかなかできるものではないので楽しみ。菅田君と『大まじめにやる中で面白さを出したい』と話した」と意気込み。「よく中身が小学生って言われる。しかも高学年ちょっと手前」と明かし、「素よりも少し年上を目指さないと」と笑った。
菅田は「こんな役は二度とできないと思うので楽しみ。遠藤さんに失礼のない程度にはしゃぎたい」と抱負。政治離れが指摘される世代だが「僕らの世代が漠然と遠い世界に置いてある“世論”とか“風刺”といったようなものを至近距離で見ることができるいい機会」と意欲的だ。
テレ朝で池井戸作品がドラマ化されるのは初。「半沢直樹」をはじめ企業が舞台の硬派な作品が多い中では異例の、ファンタジー色の濃いコメディーで、政界に斬り込む。