安達久美自信のパンゲア10周年記念作

 日本フュージョン界を代表する女性ギタリスト、安達久美(37)率いるインストゥルメンタルグループ「安達久美クラブパンゲア」が、10周年記念作品として、ベストアルバム「PANGAEA」と6年ぶり4枚目のオリジナルアルバム「FLAT OUT」を27日に同時リリースする。このほど東京・木場のデイリースポーツを訪れた安達が、新作への思いを語った。

 パンゲアは、安達がフュージョン界の「百戦錬磨」である元T-SQUAREの則竹裕之(ドラムス)、T-SQUAREの河野啓三(キーボード)、NANIWAEXPRESSの清水興(ベース)と2005年に結成。安達は「過去の3作品は私の作品をみんなが支えてくれていた。それが今回、一つのグループになりました」と説明する。

 当初は20代の安達をベテラン3人が支えるグループだったのが、アルバムを出さなかった6年間、ライブを続けていく中で「意見とかバンバンぶつけ合える」バンドに成長。一方で安達は梶原順とのギターデュオ「J&K」でアコースティックに挑戦、幅を広げた。レコーディングでも余裕が出てきたといい「よりカラフルでメロディアスな、音楽的に充実したアルバムになった」と胸を張った。

 6月16日の和歌山OLD TIMEからツアーも始まる。「『FLAT OUT』は“アクセルベタ踏み”っていう意味なんですね。その通り、エンジン全開のツアーをできれば」と燃えている。

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