マッチ 誕生日に記念アルバム発売
12月12日にデビュー35周年を迎える歌手の近藤真彦(50)が自身初となるセルフカバーアルバム「三十五周年 近藤真彦×伊集院静=二十四曲」を51歳の誕生日にあたる7月19日に発売することが21日、分かった。
18年ぶりの新録アルバムは、作家・伊集院静氏(65)が伊達歩名義で歌詞を手掛けたヒット曲「ギンギラギンにさりげなく」など全24曲を初の一発録りでライブ収録。アルバム曲を中心とした5年ぶりの全国ツアーも決定した。
35周年記念盤は“かっこいい兄貴”と慕う伊集院氏とのコラボで完成させる。
デビュー曲「スニーカーぶる~す」のカップリング曲「ホンモク・ラット」を伊集院氏が伊達名義で手掛け、2人のコンビはスタート。近藤が22歳のときに母を亡くした際、「心から励ましてくれた存在」が85年に妻で女優の夏目雅子さん(享年27)を失うなど多くの別れを経験してきた同氏だった。近藤は「同じくらい悲しい別れの話をしてくれた」といい、現在も食事など交流は続いている。
「節目には伊集院さんがいた」と企画が決定。「ギンギラギン-」「愚か者」など24曲分の歌詞やアルバムタイトルを直筆で書いてもらうことも決まり、近藤は「感謝してます」と喜んだ。収録中には、「もっといい詞が書けたんじゃないかと反省もしている」と同氏から手紙も届いた。
97年「GET BACK」以来、18年ぶりの新録アルバムの構想も決まり、3月からこの日21日まで約2カ月収録を重ねた。過去の音源を全部聴き直し、「へたくそだった。よくデビューできたな」と苦笑いしながらもスタジオでは、たのきんトリオで一緒だったギタリスト・野村義男(50)のほか、ベース・松原秀樹(53)、ドラム・長谷部徹(51)、コーラス・曾我泰久(52)ら元ジャニーズ所属メンバーらと“一発録り”を終えた。
アルバムは伊集院氏の直筆歌詞に収録の様子を収めたDVDも封入した大型LPサイズで届ける。近藤は、「歌に表情が出た。音も素晴らしい。手応えは十分にあるよ」。35年を凝縮した至極のアルバムに胸を張った。