渡辺謙主演「王様と私」がトニー賞4冠

 米演劇界で最も権威のあるトニー賞の授賞式が7日(日本時間8日)、ニューヨークで行われ、俳優・渡辺謙(55)の主演ミュージカル「王様と私」が、リバイバル作品賞など4冠に輝いた。ノミネートされていた主演男優賞は逃した渡辺だが、ブロードウェーデビュー作の快挙に「少しでも貢献できたのはこの作品に参加した大きな成果」と胸を張った。

 映画の都・ハリウッドで確固たる地位を築いた、日本が誇る国際俳優が、ショービジネスの本場・ブロードウェーでも輝かしい業績を残した。

 渡辺にとって初のミュージカルで、英語舞台初挑戦となった「王様と私」は、4月に本公演が開幕。トニー賞9部門にノミネートされていたが、ケリー・オハラが主演女優賞を、ルーシー・アン・マイルズが助演女優賞をそれぞれ獲得し、リバイバル作品賞、衣装デザイン賞を加えた4冠を達成した。

 授賞式会場で主演女優賞の発表を祈るように聞き入った渡辺は、6度目のエントリーとなったオハラの名前が読み上げられると、歓喜のガッツポーズ。オハラがスピーチで「素晴らしいキャスト、スタッフを誇りに思ってます。渡辺謙は私の王様です」と感謝を伝えると、渡辺も感極まった表情を見せた。

 所属事務所を通じてコメントを発表した渡辺は、カンパニーが成し遂げた偉業を「ベストリバイバル、ケリー、ルーシーの受賞良かったです」と祝福。日本人として初受賞を目指した主演男優賞は逃したものの、「ケリーの受賞の時には観客が本当に待ち望んでいた瞬間で、スタンディングで迎えていました。それに少しでも貢献できたのはこの作品に参加した大きな成果でした」と達成感を漂わせていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス