長渕剛 見つめる女性たちにめちゃ緊張
シンガー・ソングライターの長渕剛(58)が10日、東京・丸の内のジャズクラブ「COTTON CLUB」でアコースティックライブ「MTV Unplugged:Tsuyoshi nagabuchi」を開催した。至近距離に着席するファン100人に「品がよろしいことで。静かだね」と苦笑しながらも、代表曲「とんぼ」「乾杯」などを弾き語りで披露した。ライブの模様は7月26日に「スカパー!4K総合」および「MTV」(後7・00)で放送される。
総立ちで、拳を振り上げ、剛コール。長渕のライブにお決まりの、いつもの光景が観客席にない。目の前2メートルに座り、静かに見つめる着飾った女性たちに、百戦錬磨の長渕も「うわぁ、めちゃめちゃ緊張するじゃん、こんなに近いと」と照れ笑いを見せた。
「-Unplugged」は音楽専門チャンネル「MTV」が不定期に開催する、アコースティックな手法と観客の親密な緊密な距離にこだわった人気ライブ企画。日本制作ではこれまで、宇多田ヒカル、絢香ら25組が出演。長渕は初登場となった。
普段はジャズを演奏するクールな空間に、ジャケット姿で登場した長渕は戸惑いを隠さなかった。格闘技のようないつものライブでは、ステージ前の筋トレを欠かさないがこの日はなし。「きょうは何も考えていない。ここは有楽町?田舎もんの僕とは縁がない街」と鹿児島出身であることをネタに勝手が違う思いを吐露した。
しかし、オープニングの「RUN」を着席で歌うと「立つわ。これが気になる」と椅子を片付け、Tシャツ姿になり、徐々にヒートアップ。至近距離の女性ファンと「いくつ?男はいつでも『すごい』と言われたいだけなんだよ。言ってみ?」「すごい!」「よしよし」とやりとりを楽しむ余裕も見せた。
抽選で当選したファン100人を酔わせた長渕は8月22日、富士山麓でのオールナイトライブで10万人と対峙(たいじ)する。この日のトークでは福岡でのライブハウス時代も懐かしそうに振り返り、新伝説へ突っ走る前の原点回帰となった。