高倉健さん 中国で人気の理由は?

 昨年11月に悪性リンパ腫のため亡くなった日本を代表する映画スター、故高倉健さんのトリビュート上映会が14日、中国で開催中の第18回上海国際映画祭で行われ、映画「鉄道員(ぽっぽや)」などでタッグを組み、健さんの「幻の新作」を準備していた降旗康男監督(80)がオープニングセレモニーに出席した。

 中国では現在でも高い人気を誇る高倉健さん。その理由を関係者に聞いた。同映画祭のフー主任は「正義感と人情味あるキャラクターに真新しい男性像を感じた。作品を離れた人柄にも敬意を感じている」と説明する。

 降旗監督は「(76年の)文化大革命直後に当時の中国の人が感じたヒーロー像と健さんが重なった」と解説した。革命後、中国で初めて上映された海外映画が78年の健さん主演作「君よ憤怒の河を渉れ」だった。健さんにとっては東映退社後、初の作品で、中国では爆発的ヒットとなった。

 映連の岡田裕介会長(66)は「そのとき歓迎された思いが健さんにはあったんだと思う。日中友好という話はずっとおっしゃっていた」と心中を代弁する。健さんは「鉄道員」の中国配給権を自ら持ち、中国語吹き替え版を製作するなど、中国を愛したという。

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